価値観を3つあげるとしたら
2024/03/01
私の思う価値観とはこれです
信頼
向上心
本物志向
その価値観のもとこれまでやってきたことは
服のデザインには人との関わりが欠かせません
素材を探すにもいつもお世話になっている方から糸を
提供していただき、編み機と使ってデザイン、そして製作する
もし、編み機で困ったことがあれば、いつでも教えてくれる
頼れる人がいること。それがあることで気持ちをいつも支えてくれています
信頼。相手を信じて頼れる存在。
これが崩れてしまうと、いいものは作れません。
作りながら、きてくれる方を想像し
あの人のために作る
ちゃんとしたいいものを作りたい
時間がかかっても、デザインに手を抜かないこと。
楽しんで作ること。
この時間を与えてくれる、
それを受け入れてくれる子供たちにも
感謝して。
”お仕事がんばってね”いつも欠かさず声をかけてくれる娘。
そんな環境が整っている今に感謝。
そして、今日も喜びを感じながら製作するニット。
向上心をもって日々過ごす。
次に、
本物志向、これはロンドンで学んだこと。
デザイナーの元でアシスタントをしていた頃、
デザインはデザイナーの頭の中で生まれ
それを形、イメージをマップに貼り付けていく作業。
イメージ合うような生地を探し、なければ生地を作る
生地を裂いて山に積み上げた1cm幅の布を1本に縫い合わせたり。
柄を組み合わせたり、
編んだり、どの工程も楽しくて、ワクワクしていました。
驚くほど太い糸を編んでみたり。
とても技術の必要な薄いシルクシフォンのドレスを作ったり。
彼らの中でテーマが決まる
そのイメージが服へと変わる
その時の発想、瞬間的に思いつくことなどで
生地がカットされ、縫われていく過程。
それをモデルが着て歩いてみて、直す、
それを繰り返しながら、コレクションがどんどんと作られていく
間近で体験したからこそ、それがずっと心に残っています
余談ですが、
ショーの前に、靴についてジングスがあり、
これも面白い出来事でした。
本番でモデルが転ばないように、『新品の靴は縁起が良くない』と言われ、
全ての靴、何十足もの新しい靴を外に出し、一度地面につけて歩いてみたりしました。
もう20年も前なのに鮮明に出来事が頭の中で
あの時の光景がいつでも蘇ります。
日本では体験することの出来なかった記憶。
ロンドンコレクションでみた本物のデザイン。
話は色々と膨らみましたが
そんな思いを胸に、
ニットをずっと作り続けたいと想っています
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