手編み機で作る美しい編み地の秘密とは？

手作り感と規則正しい編み地の

両方を併せ持つこと

程よいテンション、編み地の伸びが

均一であり、美しさもあり、

手でキャリッジを動かしているので

手に伝わるキャリッジの重さで

適切な編み地ができているかを確認しながら編む、

オートマティックな完全機械とは異なります。

 

その編み地はいわば中間、

いいとこ取りをしている感覚。

 

編み地を編み立てている際中は

楽しみながら、いつも制作しています。

どんな表情なのか、洗ってみたらどれくらいふっくらするのか

（編み地は毎回編み立て後、糸についているオイルや

機械からのオイルもあるので1度洗います）

 

デザインは基本的に糸を見て決めていきます

糸の性質、どの機械でテンションはどのくらいでなど

方法は無限です。

テンションのつまみをほんの数ミリ変えるだけで

表情は一気に変わります。

また、テンションが糸と機械の針幅とあっていないと

目が落ちたり、絡んだり、キャリッジが動かないなど

適性を掴んでいくことも大事なところです。

糸と機械と対話している感じなんですね。

 

希望の厚みや目の詰まり具合なども自在です。

途中で配色を変えてみたり、柄を入れたり

編み地を変えるなど、１本の糸から生まれるデザインは

唯一無二。ニット編み機で作る醍醐味というところですね。

 

こんな作業を繰り返しながら、この仕事ができることに

幸せを感じているのでした。

 

ここまでお読みくださりありがとうございました。